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大腿骨頚部病的骨折症例

大腿骨頚部病的骨折症例(増井)

症例 67歳、女性
術前レントゲン 左大腿骨頚部病的骨折と大腿骨転子部・坐骨に虫食い状の骨転移を認める。
MRI/CT 大腿骨・臼蓋に転移を認める。臼蓋荷重部軟骨下骨は保たれているが、内上方〜内方の軟骨下骨に浸潤破壊像を認める。
患者背景
  • 乳がん(化学療法中)
  • 骨折前PS:1
  • 患者希望:仕事があり、1年は歩いて動きたい
術前プラン *保存治療(放射線照射・薬物療法:抗RANKL抗体)
*手術療法
  • 大腿骨:大腿骨末梢まで髄内転移あり、通常型人工骨頭置換(ショート・ロングセメントステム、抗がん剤混入セメント使用)
  • 臼蓋:中心性脱臼のリスクあり、軟骨を極力温存してカップサポート・セメントカップ
    *術後放射線照射
    *薬物療法:抗RANKL抗体(ランマーク)
術中・後経過
  • 出血量:700ml
  • 手術時間:2時間20分
  • リハビリ:術後2日車いす、歩行訓練
術後レントゲン