部門

CT検査

使用機器

CT装置

当院CT部門では、検査目的や患者様の状態に応じて最適な検査を提供できるよう、複数のCT装置、造影インジェクター、画像解析ワークステーションを運用しています。

スペクトラルCT7500(PHILIPS)128列256Slice スペクトラルイメージング対応
CT 5300(PHILIPS)64列128Slice
Brilliance iCT(PHILIPS)128列256Slice
Spectral CT 7500
CT5300
Brilliance iCT

造影インジェクター

  • Centargo(Bayer)マルチユースインジェクター
  • MEDRAD インジェクター(Bayer)

画像解析ワークステーション

  • Ziostation REVORAS(Ziosoft)
  • IntelliSpace Portal(PHILIPS)
  • syngo.via(Siemens Healthineers)

当院CT部門の特色

当院CT部門では、検査件数の多い急性期医療の現場において、迅速性・画質・安全性の両立を重視しています。

救急検査、心臓・大血管CT、脳血管CT、がん診療、術前計画CTなど、CT検査が担う領域は多岐にわたります。診療科ごとに求められる画像や解析内容は異なるため、検査目的に応じた撮影条件の設定、造影剤注入条件の調整、再構成画像の選択、3D画像作成が重要となります。

また、TAVI、Watchman、アブレーション、心臓血管外科手術など、低侵襲治療や高度専門治療の治療計画に必要なCT画像作成にも対応しています。これらの治療計画では、病変の評価に加えて、デバイス選択、アプローチルートの検討、周囲構造との位置関係、解剖学的リスク評価などを目的とした精密な画像解析が求められます。

当院では、診療放射線技師が撮影条件の最適化から画像再構成、3D画像作成、計測、画像解析まで積極的に関わり、診療科と連携しながら治療方針の決定を支援しています。撮影技術と画像解析技術を組み合わせることで、診断に有用な画像提供だけでなく、治療戦略に貢献できる画像づくりを目指しています。

また、最新のCT装置や画像解析システムを活用することで、被ばく低減、画像品質の向上、検査時間の短縮、画像作成の効率化に取り組んでいます。装置の性能を理解し、臨床の目的に応じて活用することで、より診断価値の高い画像提供を目指しています。

さらに、当院CT部門では、日常診療で得られた知見や取り組みをもとに、学会発表や講演活動にも積極的に取り組んでいます。最新技術の臨床応用や画像作成の工夫、検査ワークフローの改善などについて院外へも発信し、診療放射線技師の専門性向上とCT検査の質の向上につなげています。

最新技術を活用した質の高いCT検査

当院CT部門では、急性期医療から高度専門医療まで幅広い検査に対応するため、最新のCT装置、画像解析ワークステーション、マルチユースインジェクターを含む造影インジェクションシステムを積極的に導入しています。

CT検査に求められる役割は年々高度化しており、疾患の早期発見や病態評価だけでなく、治療方針の決定、術前シミュレーション、治療後フォローアップなど、さまざまな場面で重要な情報を提供しています。特に、救急医療、心臓・大血管領域、脳血管領域、がん診療などでは、迅速かつ正確な画像提供が診療の質に直結します。

当院では、Spectral CT 7500CT 5300CentargoZiostation REVORASなど最新の装置を積極的に導入、活用し、撮影・造影・画像再構成・画像解析・3D画像作成まで、CT検査に関わる各工程の質と効率の向上に取り組んでいます。

Spectral CTによる多角的な画像情報、Deep Learning Reconstructionによる高画質化、AIカメラによるポジショニング支援、自動画像作成機能によるワークフロー改善、Centargoによる造影検査の効率化、REVORASによる高度な画像解析を組み合わせることで、検査から画像提供までを総合的に支える体制を整えています。

CT検査では、患者様の状態や検査目的に応じて、撮影条件、造影条件、撮影タイミング、画像再構成、画像作成内容を適切に選択することが重要です。当院では、最新機器の性能を日常診療の中で最大限に活用し、診療科のニーズに応じた画像を迅速かつ的確に提供できるよう努めています。

今後も、患者様にとって安全で負担の少ない検査を目指すとともに、診断や治療に貢献できる質の高いCT画像の提供に取り組んでまいります。また、最新技術を日常診療の中で活用することで、診療放射線技師が専門性を高めながら成長できる環境づくりにも力を入れています。

Spectral CT 7500によるスペクトラルイメージング

当院では、PHILIPS社製 Spectral CT 7500 を導入し、日常診療の中でスペクトラルCTを活用しています。

Spectral CT 7500は、二層検出器を搭載したCT装置です。1回の撮影で通常のCT画像とスペクトラル情報を同時に取得できるため、検査後に必要に応じて仮想単色X線画像、ヨード密度画像、実効原子番号画像などを作成することができます。

この二層検出器方式により、撮影時にスペクトラル撮影を選択する必要がなく、日常診療の中で幅広い検査にスペクトラル情報を活用しやすいことが特徴です。救急検査や予期しない病変の評価においても、撮影後にスペクトラル画像を追加作成できるため、診断に必要な情報をより多角的に確認することが可能です。

スペクトラルイメージングを活用することで、造影効果の評価、血管病変の描出、腫瘍性病変の評価、救急領域での診断補助など、さまざまな場面で多角的な画像評価が可能となります。また、仮想単色X線画像やヨード密度画像を用いることで、造影効果をより詳細に評価できるため、検査目的や患者様の状態に応じた造影剤量の最適化にも取り組んでいます。

特に、腎機能に配慮が必要な患者様や、繰り返し造影CT検査が必要となる患者様に対しては、画質を維持しながら造影剤使用量の低減を目指した検査設計が重要となります。当院では、Spectral CTの特性を活かし、診断に必要な情報を確保しながら、より安全で負担の少ない検査の提供に努めています。

当院では、救急検査、心臓・大血管領域、腹部領域、腫瘍評価などにおいて、Spectral CTの情報を活用し、より診断価値の高い画像提供を目指しています。

従来の40%相当量の造影剤でも高画質の画像が得られます。

実効原子番号画像(一番左)では物質の弁別が可能です。

従来機に比べて撮影時間が短縮化され(胸~骨盤の撮影で約2秒)、息止めが難しい患者様でも呼吸のブレが少ない画像を撮影できます。
心臓の冠動脈撮影では最新のAIベースの高度な補正技術により、心臓の拍動によるブレを補正、画質の大幅な向上を実現しました。

低い患者様用テーブルや、圧迫感の少ない大口径のガントリボアなど患者様にやさしい設計も特長と言えます。

CT5300によるAI支援と高画質化

医療現場においてもAI技術の活用が進む中、当院では救急外来にPHILIPS社製 CT5300 を導入しています。

CT 5300は、AI技術を活用した画像再構成や撮影支援機能を備えたCT装置です。救急診療では、患者様の状態が不安定な場合や、短時間で診断に必要な画像を提供する必要がある場面が多くあります。当院では、救急外来にCT5300を配置することで、救急検査における迅速な撮影と安定した画像提供を目指しています。

Deep Learning Reconstructionを用いた画像再構成により、画像ノイズを低減しながら、診断に必要な画質を維持することが期待できます。これにより、低線量撮影においても診断に適した画像を得やすくなり、救急検査、若年者、フォローアップ検査など、被ばく低減が重要となる場面で有用性が期待されます。

また、再構成処理の高速化により、撮影後の画像確認や診療科への画像提供をより迅速に行うことができます。救急外来では、検査から診断、治療方針の決定までの時間短縮が重要であり、CT検査におけるスループットの向上は、患者様の検査室滞在時間の短縮にもつながります。

また、AIカメラをはじめとした撮影支援技術により、患者様の位置合わせや検査準備をサポートできる環境を整えています。当院では、こうした最新技術を積極的に取り入れ、検査の標準化、ワークフローの改善、診療放射線技師の業務負担軽減につなげることで、より安定したCT検査の提供を目指しています。

さらに、頭部CT検査においては、撮影後に必要となる軸位断、冠状断、矢状断などの標準的な再構成画像を自動作成することで、画像提供までのワークフローを効率化しています。救急診療では、迅速な初期評価が求められるため、撮影から画像確認までの流れを整えることが重要です。当院では、自動化機能を活用し、救急外来における安定したCT画像提供に取り組んでいます。

当院では、CT5300の機能を救急診療の現場で活用し、迅速性と画質、安全性を両立したCT検査の提供に取り組んでいます。

Centargoによる造影検査ワークフロー

当院では、造影CT検査の効率化と環境負荷の低減を目的に、最新のバイエル社製マルチユースインジェクター Centargo を導入しています。

造影CT検査では、検査目的に応じた造影剤注入条件の設定、患者様の血管確保、注入圧の確認、検査前後の準備など、多くの工程が必要です。特に検査件数の多い急性期病院では、安全性を確保しながら、限られた時間の中で円滑に検査を進めるためのワークフロー整備が重要となります。

Centargoは、造影剤注入に関わる準備や操作を効率化し、検査前後のワークフロー改善に貢献します。検査準備から造影剤注入までの流れを標準化することで、診療放射線技師の業務負担を軽減し、患者様の状態確認や造影効果の最適化により注力できる環境づくりにつながります。

また、マルチユースインジェクターの特性を活かし、造影剤や消耗品の使用を適正化することで、医療資源の有効活用にもつながります。造影剤を無駄なく管理し、廃棄量の削減を意識した運用を行うことは、医療の質を保ちながら環境負荷の低減を目指す取り組みの一つです。

当院では、Centargoを活用し、安全で円滑な造影CT検査の実施に加え、SDGsの観点からも持続可能な医療の実現に取り組んでいます。検査効率の向上、医療資源の有効活用、環境負荷の低減を両立しながら、患者様にとってより安全で質の高い造影CT検査の提供を目指しています。

Ziostation REVORASによる画像解析・3D画像作成

当院では、撮影後の画像解析や3D画像作成を支援するワークステーションとして、Ziostation REVORAS を活用しています。

CT検査では、撮影された画像をそのまま提供するだけでなく、診療科の目的に応じて、MPR、MIP、VR、血管解析、心臓CT解析、術前シミュレーション画像などを作成することが求められます。検査目的や診療科の依頼内容に合わせて必要な画像を作成し、診断や治療方針の検討に役立つ情報として提供しています。

REVORASを活用することで、複雑な画像解析や3D画像作成のワークフローを効率化し、より迅速に診療科へ画像を提供できる体制を整えています。また、画像作成手順の標準化により、担当者によるばらつきを抑え、安定した品質の画像提供につなげています。

当院では、診療放射線技師がREVORASを用いた画像解析や3D画像作成に積極的に関わり、撮影から画像再構成、解析、画像作成までを一連の流れとして考えながら業務を行っています。これにより、単に画像を作成するだけでなく、診療科が求める情報を理解し、臨床目的に応じた画像提供を目指しています。 さらに、REVORASを日常診療の中で活用することで、若手技師が3D画像作成や画像解析を学びやすい環境づくりにもつながっています。最新の画像解析技術を活用しながら、CT検査の質の向上と診療放射線技師の専門性向上に取り組んでいます。