専門医療センター

口腔がん

口腔がんについて

口腔(口の中)にできる悪性腫瘍を口腔がんと呼びます。
口腔内でがんが発生する部位として、舌・上下の歯肉(歯ぐき)・頬粘膜(頬の内側)・硬口蓋(口の中の天井部分の硬いところ)・口腔底(舌と下側の歯肉の間)・唇などがあります。

症状

初期の自覚症状はあまりなく、口内炎と思われ放置されてしまう場合があります。2週間以上治らない場合は単なる口内炎ではない可能性があると言えます。発生部位の粘膜が赤くなる、白く変色する、でこぼこするなどの症状があらわれ、さらなる進行に伴って痛みや出血、話しにくい、口が開けにくいなどの異常が発生します。リンパ節転移によりあごの下や首筋にしこりができる場合もあります。

検査

まず視診、触診を行います。そのうえで口腔がんが疑われる場合は、病変部の組織を採取し病理検査を行い、がん細胞の有無や種類を調べます。(細胞診、組織診)

また、がんの大きさやリンパ節転移の有無、遠隔転移の有無を確認するためにX線、CT、MRI、超音波(エコー)検査 、PET/CT、内視鏡検査などを行う場合があります。

治療

がんの切除が可能な場合は外科手術により、病変部(原発巣)を取り除きます。リンパ節転移がある場合(ある可能性が高い場合を含む)はリンパ節の切除も行います。手術後に術後化学放射線療法を行う場合があります。化学放射線治療は薬物療法を放射線治療を組み合わせる治療法です。

病変の範囲が広く、手術による切除が難しい場合にも化学放射線治療が選択されることがあります。

手術後は欠損した部分に対する再建を行います。患者様ご自身の組織や人工材料を使用して機能回復や整容面の回復を図ります。

当センターの口腔がん治療の特長

当センターの口腔がん治療の特長は以下の通りです

  • 年間約300件の頭頸部手術を手掛けてきた経験豊富なチームが治療を担当します。
  • 当院はがんの3大治療(手術療法、薬物療法、放射線治療)がすべて行える施設です。
  • 当院は心臓病患者様の診療を数多く行っているため血液サラサラのお薬を飲んでいる方が数多くおいでです。また、ご高齢な方も多く、そうした患者様に対する手術の経験を豊富に有しています。施設によっては手術が難しいと判断される症例でも、慎重な検討を加えたうえで、できる限り積極的な治療を行っています。

担当医師

増淵 達夫 頭頸部腫瘍センター長・頭頸部外科部長

日本頭頸部外科学会 頭頸部がん専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本頭頸部外科学会 頭頸部アルミノックス治療指導医
日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門研修指導医・耳鼻咽喉科専門医
The Best Doctors in Japan 2021-2025
医学博士

ご受診・お問い合わせ

患者様

当院頭頸部外科外来にお越しください。完全予約制となりますので、事前にお電話にて診療予約をお願いします。

外来予約専用受付番号
ご予約専用
月〜金 9:00-17:00 / 土 9:00-12:00
頭頸部外科外来火曜日、水曜日、土曜日(祝日除く)

※現在アネックス館2階仮ブースにて外来を実施しております。2025年夏の本館頭頸部腫瘍センター設備オープン以降は外来体制を拡充する予定です。

他施設の方(患者様のご紹介ほか)

地域連携室までご連絡ください。
047-384-8564
月~金曜日 8:30-17:00/土曜日 8:30-12:30お問い合わせ