勃起障害(ED)
満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られない、または維持できない状態が続くこと」と定義される勃起障害(ED)。国内の患者数は推計で1,130万人とされ、40歳以上の男性の3人に1人が該当すると言われています。
近年、EDは効果的な飲み薬の登場により「治せる病気」になりました。あきらめずに、まずは医師にご相談ください。
EDの原因
勃起は陰茎の海綿体に十分な血液が送りこまれることで起こります。十分な勃起のためには陰茎の血管と神経が健康に保たれている必要があり、加齢や高血圧、糖尿病などにより血管がダメージを受けることでEDのリスクが高まります。その他、ストレスや不安などによる心因性のEDや男性ホルモンの低下(男性更年期)によるEDなどがあります。
内服治療について
ED治療薬としてはPDE5阻害薬と言われるお薬を使用します。
現在、国内で使用されるお薬としてはバイアグラ(シルデナフィル)、レビトラ(バルデナフィル)、シアリス(タダラフィル)の3種類があります。お薬や用量の選択は問診等に基づき、医師が判断し処方します。
以下に該当する方はPDE5阻害薬による治療は行えません。
- 狭心症の治療で硝酸薬(ニトログリセリン〈内服・舌下・スプレー・テープ・軟膏などのすべて〉や、ニコランジルなど)を使用している場合
- 今までにPDE5阻害薬を服用してアレルギーを起こしたことがある
- 心血管系の病気のために、医師から性行為が不適当だと診断されている(不安定狭心症、発作性頻拍症・心房細動、脈拍が40以下の徐脈、脈拍が100以上の頻脈など)
- 重度の肝機能障害がある
- 低血圧(90/50mmHg未満)や高血圧(170/100mmHg以上)で、その治療が不十分である
- 心筋梗塞発作や脳卒中のあと6カ月以内である
- 網膜色素変性症がある
ED治療薬の副作用
ごく稀に吐き気、めまい、頭痛、口の渇き、下痢、傾眠、疲労、不眠、立ちくらみ、鼻づまりなどがみられる場合があります。一般的にどの症状も強いものではなく、薬の効果が切れればおさまります。
もし症状が強く出る場合は薬の使用を中止し、医師にご相談ください。
ED治療薬服用の注意点
- できるだけ空腹時に飲まれた方が薬の効果が得られやすいとされています
- 服用時にお酒を飲まれる場合は適量にしてください
- グレープフルーツなどの柑橘類と同時服用は避けてください
- HIV治療薬、抗真菌薬、降圧剤を服用されている方は医師にご申告ください
- 心疾患あるいは脳梗塞の既往歴がある方は医師とご相談ください
価格表
※ED治療に関わる診察料、処方料、お薬代などはすべて自費診療となります。
診察料(検査、処方ふくむ)
初診:2,200円(税込)
再診:1,100円(税込)
お薬は全て院外処方となります。お薬の種類、容量や処方を受ける調剤薬局さんによりお薬の代金は異なりますが、一錠あたり1,200円~1,700円程度となります。
※通常5〜10回分(5〜10錠)の処方となります。
診察をご希望の方へ
子安医師の外来を受診ください。
子安医師外来:水曜日午前
※初診予約不要
担当医師
泌尿器科医長
順天堂大学 H20卒
- 日本泌尿器科学会 専門医・指導医
- 日本泌尿器科内視鏡・ロボティクス学会 腹腔鏡認定医
- 日本がん治療認定医機構 認定医
- 日本内分泌学会 内分泌代謝科専門医
- 日本内視鏡外科学会 技術認定医(泌尿器科領域)
- インテュイティブ・サージカル社 Da Vinci Certificate