耳鼻咽喉科

鼻の病気

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎とは

鼻粘膜でアレルギーが起こり、発作性反復性のくしゃみ、水っぽいサラサラとした鼻水、鼻づまりを引き起こす病気です。症状を起こす原因によって、季節性(花粉など)と通年性(ハウスダストなど)があり、詳細は抗体検査で調べることができます。

アレルギー性鼻炎の治療

抗アレルギー薬内服や点鼻ステロイド噴霧薬等を使用する保存的治療があります。
保存的治療で症状の改善が見られない場合に手術を検討することになります。
当院での手術治療としては、内視鏡下下鼻甲介粘膜下骨切除術があります。これは、鼻の一番大きいヒダである下鼻甲介の骨をくりぬき、スリムにすることで鼻の通りをよくします。さらに後方の後鼻神経の末梢側を焼灼切断することで鼻汁の分泌を減らします。
手術操作は鼻の穴からカメラや鉗子を挿入して行われます。顔などの表面に傷が出来ることはなく、低侵襲な手術です。

手術費用(保険適用)

内視鏡下下鼻甲介粘膜下骨切除術 約130,000円

※3割負担の場合、食事代、文書代金等除く。高額療養費制度の対象です。


鼻中隔弯曲症

鼻中隔弯曲症とは

鼻の左右を分ける壁である鼻中隔が曲がっていることを鼻中隔弯曲症といいます。鼻中隔を形成する軟骨は、ほとんどの方に多少の曲がりがありますが、鼻づまりやいびきの原因になるなど困った症状を引き起こす場合には治療が必要となります。

鼻中隔弯曲症の治療

鼻中隔の曲がりを改善するには手術(鼻中隔矯正術)が必要です。手術では鼻中隔軟骨の弯曲部分を切除し、可能な限りまっすぐにします。手術操作は鼻の穴からカメラや鉗子を挿入して行われます。顔などの表面に傷が出来ることはなく、低侵襲な手術です。
当院では局所麻酔にて実施しており、○日前後の入院が必要です。
また、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎の手術に付随して、鼻の穴からカメラ・鉗子挿入や操作をするスペースを確保するために鼻中隔弯曲の矯正を行う場合もあります。

手術費用(保険適用)

内視鏡下鼻中隔矯正術Ⅰ型(骨、軟骨手術) 約130,000円

※3割負担の場合、食事代、文書代金等除く。高額療養費制度の対象です。


慢性副鼻腔炎

慢性副鼻腔炎とは

鼻の奥に広がっている副鼻腔に膿や浸出液が溜まる病気を副鼻腔炎と言います。蓄膿症(ちくのう症)という呼び名でも知られています。3か月以上症状が続く場合は慢性副鼻腔炎とされます。
症状としては鼻水、鼻づまりや嗅覚の障害、鼻の中で異臭がするといったものがあります。
鼻水がのどに落ちる(後鼻漏)ことで不快感を感じる場合もあります。

慢性副鼻腔炎の検査

鼻腔内視鏡検査、細菌培養、CT、MRI等により、原因や鼻ポリープの有無、炎症の範囲などを調べます。

慢性副鼻腔炎の治療(保存的治療、内視鏡下鼻副鼻腔手術)

抗菌薬、抗アレルギー薬、点鼻ステロイド噴霧薬等の薬物治療や鼻洗浄等による保存的治療と手術治療があります。
保存的治療で症状の改善が見られない場合に手術を検討することになります。
手術は炎症を起こしている粘膜や鼻茸(鼻ポリープ)を切除のうえ、鼻腔と副鼻腔をつなぐ穴を広げることで炎症を起こりにくくします。
現在は内視鏡による手術が主流となっており、手術操作は鼻の穴からカメラや鉗子を挿入して行われます。顔などの表面に傷が出来ることはなく、低侵襲な手術です。

手術費用(保険適用)

内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅰ型(副鼻腔自然口開窓術)(片側) 約130,000円
内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅱ型(副鼻腔単洞手術)(片側) 約180,000円
内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術)(片側) 約260,000円
内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型(汎副鼻腔手術)(片側) 約300,000円

※3割負担の場合、食事代、文書代金等除く。全て高額療養費制度の対象です。