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脛骨粗面骨端線離開/膝蓋腱脛骨付着部裂離症例

脛骨粗面骨端線離開/膝蓋腱脛骨付着部裂離症例(増井)

症例 15歳、 男性
単純X線/CT 脛骨粗面骨端線離開/膝蓋腱付着部の裂離(赤→)と膝蓋腱緩み(黄→)
MRI 膝蓋腱付着部の裂離(赤→)と脛骨粗面骨端線離開(黄→)
器械 メイラ社製CCS、シンセス1/3円プレート、Leeds Keio人工靭帯、スーチャーレドリバー
  1. イメージで脛骨粗面を確認後に、脛骨粗面を中心にした膝蓋腱外側縁に沿う皮切で展開
  2. 脛骨粗面の骨端線離開(黄→)、膝蓋腱脛骨付着部の裂離と前脛骨筋部分断裂(赤→)を認める
  3. 脛骨骨膜裂離部分(赤→)と脛骨粗面の骨端線離開(黄→)
  4. 離開した脛骨粗面と裂離した膝蓋腱脛骨付着部をメイラ社製CSガイドピンで固定(黄→)
  5. 膝蓋腱にKrackow/Kirchmyer法で0号ファイバーワイヤーをかける(2本)
  6. 離開した脛骨粗面と裂離した膝蓋腱脛骨付着部をメイラ社製スパイクワッシャーCS2本で固定
  7. 脛骨遠位に2.4mmKWで骨孔をあけ、膝蓋腱にかけた0号ファイバーワイヤー2本で屈曲60/90度でTension band wiringを施行
  8. 術中、深屈曲位でも固定性良好である
  9. 術後単純X線
手術時間 1時間19分
術後2日自他動運動、ニーブレース装着して歩行訓練
術後10日可動域:0/130度