循環器内科

ロータリンク・プロ

12月14日〜4月18日の間に、ロータリンク・プロを使用した症例数が100件を超え、成功率は100%です

新しいロータブレーター、ロータリンク・プロの使用を開始

2018年12月14日より、従来のロータブレーターをモデルチェンジしたロータリンク・プロの使用を当院で開始しました。製造元のボストン・サイエンティフィック社(米国)によれば、現在ヨーロッパ、アメリカ合衆国では使用されておらず、日本国内でも当院が最初の使用となり、実質的には世界初となるそうです。ロータブレーターは1993年から導入され、私(三角)は25年間このロータブレーターを高度石灰化病変に使用してきました。現役の循環器内科医師としては世界最多の症例数をもつ一人と考えていますが、最初期のモデルA-19、先端が着脱式となったロータリンクに次いで今回が2回目のモデルチェンジです。今回のモデルチェンジではロータブレータ―起動部の部分が根本的に異なっており、冠動脈ドリルを回転させるスイッチがフットスイッチではなく全て手元にあります。また、コントロールシステムも一新されて全てデジタル表示とされ、回転数の極度の低下を知らせる警告ランプ、回転数表示そのものも全く新しくなりました。術者が実際に手にする部分も非常にシンプルな形となり、使い勝手がよくなりました。まさに高度石灰化冠動脈病変に対する究極の最終兵器とも言うべきものです。

過去25年の間に累計5,000件以上のロータブレーターを経験もしくは施行していますが、今回のモデルチェンジにより、より安全なロータブレーター治療の施行が可能になると思われます。

(三角 和雄)